新しいフルート。
2017.04.07 15:11|おんがく|

もう桜も散ってしまいましたが…
新しいフルートを2月にお迎えしました。
だいすきなだいすきな桜井さんにお願いして作っていただきました。
素材は洋銀です。
洋銀というと、安価な入門モデルでしょ?と思われる方が多いと思います。
たしかに大手のメーカーが出す洋銀製フルートの立ち位置は入門モデルのものばかり。
そもそも、良い楽器、良い音とはなんでしょうか。
以前は金のフルートを持っていました。
大きい華やかな音で鳴ってくれる楽器。
でもそのフルートはわたしの演奏する場所や一緒に音楽をする楽器とあまり調和しませんでした。
もちろん同じフルートを使って他と調和するような音を作れる人もいると思いますが、わたしには合いませんでした。
いま自分が求めている音を紡げる楽器がほしいとずっと探し続けて出会えたのが桜井さんのフルートでした。
音だけを追求していけば、わたしは黒檀で作られたフルートの音がすきです。
木のフルートであれば良いのかと言われれば、違う素材のものを聴き比べていただきたいです。
ただ木製はとてもデリケートで、いま私が吹いている場所では適していない。
となると金属製のフルートになる。金は鳴りすぎる。銀はシックすぎる。
工房でご一緒した知り合いが洋銀のフルートを持っていたので吹かせていただいたら、もうぴったり!
わたしと向いている方向が同じところで、なおかつ柔軟性に富んでいて、出したい音のイメージを充分に拾ってくれる。
すてきな楽器だなぁ…と感動し、洋銀に決めました。
楽器の重量自体も軽いし、キータッチが驚くほど軽いです。これは笛自体の素材とは関係ないんだろうけど、ぜひご自分の楽器と比べてみてほしい。すごい。
タッチが重くないと吹いてる感触がしないとか言っていた高校~大学時代のわたしに、軽いのもイイみたいよと教えてあげたいです。笑
自分に合うものを探すって、自分をよくわかってないとできないこと。
よくよく考え、推敲して精査してといった過程をこれからもっと大事にしていきたいです。
フルート変えたら、嫌いだったモーツァルトがすきになりました。洋銀の音はモーツァルトによく似合う気がする。
…と言いつつ、桜井さんの銀を狙っている自分もいます。金はもうしばらくいいや。
あとはオールドヘインズのピッコロ。最近値上がっているけども…。
素敵なフルートと共に、これからも精進していきます。
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